『滋賀の百祭 [正]』によりますと、祭礼日は「1月8日」で、概要は「褌(ふんどし)一丁の若者が裸の体をぶつけあい、天井にぶらさがったマユ玉を奪いあう祭り、(中略)。この祭りは鎌倉時代から伝わる伝統行事で、新春の五穀豊穣と良縁を祈る神事が行われ、午後八時をすぎると祭りの若衆二十七人が絣(かすり)の羽織姿で威勢よく「お十二灯、おじゅにとう」といいながら本堂におひねり、さい銭を投げて一人ずつお堂に入る。全員入ったところで酒式が始まり、九時になるとマユ玉争奪戦が行われる。太鼓がなると若衆が一斉に高さ四メートルの天井のマユ玉に「頂礼、ちょうらい」と掛け声をかけて先陣を争い、先にマユ玉を奪った者が良縁にめぐりあえるとあって、祭りは熱気をおび、最高潮に達するのである。」とあります。
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