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草津市下寺町の天満宮(てんまんぐう)の神事の概要を知りたい。

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『滋賀の百祭 [正]』によりますと、祭礼日は「1月9日」で、概要は「草津市の北部、西は琵琶湖に接する下寺町には、天満宮と天神社の二つの神社があり、湖寄り、津田江集落の天満宮には珍しい「おこない」神事が伝えられている。天満宮であるだけに菅原道真公をご祭神にしていることはいうまでもないが、ここの祭事が名をとどめるようになったのは、江戸時代の文政二年(一八一九)にはじまる「ふなずし切り神事」と、道真公を悩ませた大蛇退治を模した「大蛇を仕留める神事」による。なかでも「ふなずし切り」は有名で、地域の氏子が順番に担当する四匹の鮒ずしを用意し、和服に威儀を正した約四十人を前にして、包丁を入れる。金属の箸で手ぎわよく八十四切れに鮒ずしを切り込んで、筵(むしろ)に正座する町衆に二切れずつ施され、また皆でボテジャコの焼き物、大根のサイコロ切り三つ、カマス二切れと京飯が出され、行事がそのクライマックスを迎える。(中略)湖国には鮒ずしを素材にした神事は多いが、この下寺町の天満宮の鮒ずしの神事は、八十四切れも包丁を入れて参加者全員にふるまう。なお、このふなずし切りの行事にひきつづき、氏子の作った的に葭(あし)で作った矢を手作りの弓で射込み、道真公を苦しめた大蛇を射止めて万歳となるわけである。」とあります。

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