『滋賀の百祭 [正]』によりますと、祭礼日は「5月16・17・18日」で、概要は「三井寺(園城寺)境内に護法善神堂があって、訶梨帝母(かりていも)(通称、鬼子母神)が祀られている。(中略)もともと鬼子母神は幼児を捕らえて食う女鬼であったが、ある日、釈迦に実子を隠され、悲嘆にくれていたところ、釈迦の教えで改心して子供を守り、仏法を守護する善神となった。千団子祭の三日間は秘仏の神像を開扉し、串ざしにした千団子を神に供え、鬼子母神の千人の子供の供養をする。この祭りは江戸時代より厄除け、疫病除けを祈願する庶民の信仰を集め、植木、苗木、盆栽などの露店も出て、終日、人々で賑わってきた。また、堂の前の放生池に亀の甲に子供の氏名と生年月日を書いて放ち、その子供の無病息災を祈る。」とあります。
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