『滋賀の百祭 [正]』によりますと、祭礼日は「7月7日」で、概要は「甲南町池田に鎮座する檜尾(ひおう)神社は、京都の八坂神社の末社として池田の蛭子(えびす)川に建てられ、明治四十三年に合社されたという。池田祇園とも呼ばれている。昔は火尾大明社と名付けられたが、その後、火災が多く、社号を檜尾神社と改められたという。また当社では、約二百五十年前に近郊で疫病がはやったとき、お籠りをしたら治ったという。そのため、万灯をともして翌朝まで礼祭を行い、翌日に花奪(はなば)いをし、この花を持ち帰ると無病息災になるという。毎年七月七日、趣向を凝らした造花の束十基が氏子にかかげられ、無病息災が祈願される。ことに祭りのクライマックスは、この十基の造花の束が社に集まる善男善女に振舞われるときである。昔はことのほか、騒然とした奪い合いに興奮した。」とあります。
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