『滋賀の百祭 [正]』によりますと、祭礼日は「10月10・11・12日」で、概要は「苗村(なむら)神社のご祭神は那牟羅彦神(なむらひこのかみ)、那牟羅姫神(なむらひめのかみ)。この二神は当地方にはじめて工芸技術を伝え広めた神で、諸願成就の神として古くより尊崇されている。当社の創祀は上古の時代といわれている。これは当社域内にある古墳や遺品等で推察され、その地名である那牟羅と同音になる「長寸(なむら)」(長は最高位、寸は村の古字)の字に替えて長寸神社といわれ、次いで寛仁元年(一〇一七)に後一条天皇より「苗村」の称号を賜ったことが『日本書紀』に見られる。いにしえは毎年九月五日に氏子三十三カ村が列座しての大祭が行われていたが、慶長四年(一五九九)にこれを改め、三十三年に一度の式年大祭と定めた。十月十、十一、十二日の三日間、特に盛大なのは十一日で、渡御、甲冑武士の行列、太鼓踊り、鎌踊り等を奉納。御旅所でも同じく再演奉納され、祭りを引きたてる。」とあります。
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