『滋賀の百祭 [正]』によりますと、祭礼日は「8月9日」で、概要は「(前略)まりは鹿皮を二枚、中央で縫い合わせ、中に米糠(ぬか)を入れて丸く膨らませた後、米糠を抜き、巧みに空気の洩れぬようにしてある。衣装は直垂(ひたたれ)、束帯(そくたい)、狩衣(かりぎぬ)、道服(どうふく)等であったが、後鳥羽院以後、運動に便利なようにまり袴(ばかま)、まり沓(ぐつ)が定められ、階級によって色が定められたという。まりを蹴る人の数は六人または八人で、北東隅より蹴る。掛け声は「アリ」「ヤウ」「ヨウ」の三声で、まりの三柱のご神名である。普通、三足で蹴り、これを落とさないように高さ、回転、音の三拍子揃ったまりけりをし、勝敗を超越したものであった。明治二十八年、明治天皇の聖旨によって保存会を設立した。さらに今日に至り、普及に努めている。」とあります。
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