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守山市の住吉(すみよし)神社の浮気(ふけ)の火祭りの概要を知りたい。

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『滋賀の百祭 [正]』によりますと、祭礼日は「1月8日」で、概要は「(前略)伝説によると、土御門天皇ご不例の折、夢枕に一人の老翁が現れ、「帝の御悩みは我地に棲む龍の災、これを退治して御悩みを除くべし」と告げた。帝は「御身は何処の神なるかな」と問うと、「我は淡海(おうみ)の国浮気の神なり」という。のち、十日もたたないうちに帝の悩みも平癒した。爾来、氏子はこれを祈念して龍体の頭部に似た松明(たいまつ)を十二本、神前に供え、「御悩平癒」を唱える行事を始めたという。祭りに参加する者は当日、朝風呂に入って身を浄める。次に、松明に御神酒を供え、日の丸の旗を飾りつける。また神社の境内では、一戸から一人ずつ出た知新連中が午後二時頃から宮入りといって十二本の松明を神前に向けて運び込み、並べる。夜七時をすぎると手松明をかかげて拝殿に勢揃いし、お祓いをうける。終わると隣のカリヤに入り、しばらくすると年長順に祝言の盃とよばれる神事が行われる。八時になると、お祝いといってロウソクの火は消され、真っ暗になるとすぐに「ヘーヨ、ヘーヨ」の掛け声と同時に、その場で着物を脱いで褌(ふんどし)一丁の真っ裸となる。次いで、各自持参のタイコバイでカマドの横の壁を立ち替わり叩いて、気勢をあげるのである。しばらくすると老院から声がかかり、素早く手松明に火を移しとった若い衆はカリヤを飛び出し、境内に並べられた松明に点火する。一瞬、境内は炎に明るく彩られ、若衆は「ヘーヨ、ヘーヨ」と掛け声をかけながら炎につつまれた松明のまわりを褌一丁の裸でかけずりまわり、炎に照らされて火祭りは最高潮に達する。」とあります。

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