『滋賀の百祭 [正]』によりますと、祭礼日は「11月22・23日」で概要は「(前略)二十二日午後四時頃になると町内の子供たちが酒井神社に集まってくる。その年長者の二人が神前に置かれた魔除けの仮面の顎を手に持ち、顔面をおおって先頭に立つ。他の子供たちは御巾と楓(かえで)を手に行列。「まいどこ、まいどこ、ワラ三把(ば)出さんものは、ツラに毛が一杯ハヨ、ハヨー」と唱えながら町内をまわり、再び神社に戻ってくる。「まいどこ」は「まいろうか」を意味し、子供の仮面は阿吽(あうん)の一対で、悪魔から安全を守る。神事は一種の神迎えで、子供が手にする楓に神が降臨するといわれている。翌二十三日午前五時になると、昨夜、拝殿に用意されたワラを燃やして神の降来を迎え、天下泰平、五穀豊穣、家内安全を願う。」とあります。
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