『滋賀の百祭 [正]』によりますと、祭礼日は「1月8日」で、概要は「(前略)「まじゃらこ」は摩邪良講の字をあて、悪病を祓って五穀豊穣を祈願する行事で、この日の朝八時頃、西老蘇の集荷場に氏子たちが集まってきて、昨秋集荷したワラを三ツ編みにし、約十五メートルの勧請縄を三時間かけて作る。この勧請縄の中央には椿の葉枝を束ねた直径一メートルの輪をつける。また、もう一個、約三メートルの勧請縄を作って、椿をトグロ状にまきつけ、西老蘇入口の津島社の上につける(昔は亀川をまたいで松の木に張っていた)。集荷場に集まった子供たちは勧請縄を担ぐのを長待ちする。やがて長さ十五メートルもある勧請縄の蛇は、四、五十人の男女の子供達によって約三百メートル北にある鎌若宮神社までうねりながら運ばれる。運ばれた勧請縄は参道中央の二本の巨木に三メートルほどの高さで、椿の輪が中央になるように取りつけられる。子供たちの楽しみは勧請縄の中央にぶらさげられた懸札に石を投げて割ることで、これには「天下泰平」「日月清明」「五穀成就」と書かれている。板が割れると願いことがかない、幸運をもたらすといわれる。子供はこれを持ち、喜んで家路につく。」とあります。
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