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禅宗の僧侶である達磨(だるま)をなぜ祝い事に利用するのか知りたい。(埼玉県立久喜図書館)

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関連する記述のある資料として、次の資料を紹介した。 『世界大百科事典 2005年改訂版 17』(平凡社 2005)  p434〈だるま 達磨〉の項 「江戸時代中期から達磨が起上り玩具を代表するようになり、倒れてもすぐ起き上がるというところから〈七転八起〉のたとえ言葉とともに縁起物として全国に流布した。」 「達磨はまたいろいろの俗信仰を生み出したが、その一つに目なし達磨がある。(中略)客の求めに応じてその場で目を入れる風が、仏の魂を入れる開眼の古俗とも結びついて広まり、大願成就したとき目なし達磨に目を入れる風が今日にも伝わった。」 「達磨はまた起上がるというところから性神としても信仰され、(中略)また蚕のことを〈お子様〉とと呼ぶ風のあるところから、お子様をを殖やす願いが性神としての達磨の信仰と結びつき、達磨が養蚕の縁起物となり…」 『日本大百科全書 14』(小学館 1987) p925〈達磨 だるま〉の項 起きあがり玩具、目なし達磨については、上記と同様の記述あり。また、養蚕との関わりについては、以下の記述あり。 「ことに養蚕が盛んな関東地方では、蚕の上簇(あがり)にちなんで、起きあがり達磨が縁起物に求められた。この習俗は現在もみられ、歳末から三月ころには各地で達磨市が開かれ、農家や商家筋の商売繁盛、招福開運の縁起物として、市でにぎやかに売買されている。」 『日本民俗事典』(大塚民俗学会編 弘文堂 1983)  p438〈だるま 達磨〉の項に『喜遊笑覧』の引用あり。 『嬉遊笑覧 3 岩波文庫』(喜多村■[イン]庭著 長谷川強ほか校訂 岩波書店 2004)  p335-336〈おきあがりこぼし〉の項に記述あり 『日本に来た達磨』(久野昭著 南窓社 1998)  p134-150「起き上がり小法師」「七転び八起き」「達磨市」「達磨の世俗化」    『国史大辞典 9』(吉川弘文館 1988)  p317〈だるま 達磨〉の項 「起き上がり玩具や縁起物のダルマは、「面壁九年」の達磨の姿に由来するらしい」とある。 回答プロセス:百科事典や民俗事典の〈だるま〉の項を確認し、自館目録を〈ダルマ〉で検索した結果の資料を調査した。 民俗事典の項で引用されている『嬉遊笑覧』を確認した。 参考資料:『世界大百科事典 2005年改訂版 17』(平凡社 2005), 参考資料:『日本大百科全書 14』(小学館 1987), 参考資料:『日本民俗事典』(大塚民俗学会編 弘文堂 1983), 参考資料:『嬉遊笑覧 3 岩波文庫』(喜多村■[イン]庭著 長谷川強ほか校訂 岩波書店 2004), 参考資料:『日本に来た達磨』(久野昭著 南窓社 1998), 参考資料:『国史大辞典 9』(吉川弘文館 1988),

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