雑賀あさは、会津藩士〈雑賀重村（孫六郎）〉の妻であることがわかったので、〈雑賀重村〉の姓の読みを調査したところ、「サイカ」あるいは「サイガ」の2説あった。
それぞれの典拠となる資料は次のとおり
「サイガ」
『幕末維新人名事典』（宮崎十三八、安岡昭男編 新人物往来社 1994）p421
『女たちの会津戦争』（星亮一著 平凡社 2006）p205
「サイカ」
『北海道史人名字彙 上』（河野常吉編著 北海道出版企画センタ－ 1979）p343
『幕末の密使 会津藩士雑賀孫六郎と蝦夷地 道新選書 ２５』（好川之範著 北海道新聞社 1992）p53
回答プロセス:福島県に関する図書を調査する
『福島県史 22 人物』（福島県編 福島県 1972）
人名索引に名前なし。（サイ－、ザツ－、ゾウ－で確認）
『福島大百科事典』（福島民報社 1980）同上
会津関連図書から次のものを調査する
『女たちの会津戦争』（星亮一著 平凡社 2006）（回答資料）
〈雑賀あさ〉（雑賀浅）の名は見つからず。p205にあらわれる「雑賀孫六郎」には「さいが」とふりがなあり。
「開拓使に出仕」とあり。
『会津戊辰戦争史料集』（宮崎十三八編 新人物往来社 1991）
p221-238「万年青（ある明治女人の記録）」（日向ユキ著）中に手がかりあり。
p234「青森に一年ほどおります間に、会津の人で雑賀繁村という人が函館におられ、夫人と二人とも病気で（中略）夫人は会津藩の一家老の簗瀬三左衛門の娘で」とあり。
p238（注）に「雑賀繁村＝雑賀孫六」「北海道開拓使に勤務」とある。
『会津人物文献目録 2』（野口信一編纂 歴史春秋出版 1992）（回答資料）
〈雑賀あさ〉項目なし
p122-123〈雑賀重村〉の項あり。「妻・あさ」とある。あがっている文献から次のものを調査
『北海道史人名字彙 上』（河野常吉編著 北海道出版企画センタ－ 1979）
p343〈さいか-しげむら 雑賀重村〉の項あり。
以下の資料には手がかりなし。
『会津大事典』（会津事典編纂会編 国書刊行会 1985）
『会津藩の女たち』（柴桂子著 恒文社 1994）
『会津藩』（野口信一著 現代書館 2005）
『わかりやすい会津の歴史 幕末・現代編』（鈴木荘一、笹川壽夫著 歴史春秋出版 2011）
『会津の群像』（小島一男著 歴史春秋出版 1991）
『物語妻たちの会津戦争』（宮崎十三八編 新人物往来社 1991）
『会津落城悲史 激流に棹さした人々』（梁取三義著 国書刊行会 1975）
『愛の山河 会津落城悲史』（梁取三義著 彩光社 1980）
『藩史大事典 1 北海道・東北編』（木村礎〔ほか〕編 雄山閣出版 1988）
〈雑賀重村（孫六郎）〉から次のものを調査する
『幕末の密使 会津藩士雑賀孫六郎と蝦夷地』（好川之範著 北海道新聞社 1992）（回答資料）
p53「『雑賀』は濁らずに『さいか』と澄んで読むのが本来である。」とある。
『幕末維新人名事典』（宮崎十三八編 安岡昭男編 新人物往来社 1994）（回答資料）
p421〈雑賀重村〉の項あり。読みは「さいが」。
事前調査事項:以下の資料には掲載なし。
「日本近現代人名辞典」（臼井 勝美編 吉川弘文館 2001）
「日本人名大事典 1-6」（平凡社 1979）
「近現代日本女性人名事典」（近現代日本女性人名事典編集委員会編 ドメス出版 2001）
「人物レファレンス事典 郷土人物編あ-せ、そ-ん」（日外アソシエーツ編集部編 日外アソシエーツ 2008）
「日本女性人名総索引 上、下」（日本人名情報研究会編著 日本図書センター 2002）
《＠nifty人物情報横断検索》で検索するがヒットせず。
参考資料:『幕末維新人名事典』（宮崎十三八、安岡昭男編 新人物往来社 1994）,
参考資料:『女たちの会津戦争』（星亮一著 平凡社 2006）,
参考資料:『北海道史人名字彙 上』（河野常吉編著 北海道出版企画センタ－ 1979）,
参考資料:『幕末の密使 会津藩士雑賀孫六郎と蝦夷地』（好川之範著 北海道新聞社 1992）,
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