『滋賀近代文学事典』によりますと、読み方は「いぶき・ちさこ」で、略歴は「1934・10・10~2006・3・21。小説家、随筆家、歌人。伊香郡木之本町木之本生まれ。大津市大平で死去。本名藤岡よ志子。旧姓千田(せんだ)。(中略)1953年3月県立伊香高等学校卒業。75年3月西京大学文家政学部文藝学科(現京都府立大学文学部文学科)卒業。58年医師と結婚して、福井県小浜市に、61年静岡市に移住。63年静岡県藝術祭小説部門に応募した短編「扉の前」によって県知事賞受賞。(中略)その後、女性同人誌「紅爐」(静岡市)、「文藝静岡」などに短歌、小説を発表。72年大津市に移る。90年頃大阪文学学校に通い、その成果として94年3月に6つの連作を集めた第1創作集『華の宴』を審美社より刊行。同年滋賀県文学祭出版部門受賞。同94年滋賀作家クラブに入会し、機関誌「滋賀作家」に小説、随筆を掲載。98年7月、8編を収めた第2創作集『扉の前』(審美社)刊。同98年日本ペンクラブ会員となる。随筆集『出逢いの風景』(2002年11月、菁柿堂)で第53回(平成15年度)滋賀県文学祭文藝出版物表彰。短編小説集『噂のひと』(2005年10月、菁柿堂)がある。(後略)(水川景三)」とあります。なお、伊香郡木之本町木之本は現在長浜市木之本町木之本になっています。
参考資料: 1 滋賀近代文学事典 日本近代文学会関西支部滋賀近代文学事典編集委員会∥編 和泉書院 2008年 S-9000- 08 p.48,
↧