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津吉平治の読み方とその略歴を知りたい。(滋賀県立図書館)

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『滋賀近代文学事典』によりますと、読み方は「つよし・へいじ」で、略歴は「1918・4・1~2007・6・14。小説家、俳人。大津市松本生まれ。大津市におの浜在住。筆名大橋渉、俳号黄葉。1937年滋賀師範学校本科一部卒業。大津市立の各小学校に29年間勤務。50年ごろ中本紫公主宰の俳句結社「花藻」に加入し、俳句修業をはじめる。(中略)55年ごろから公立学校共済組合発行の月刊文芸誌「文芸広場」に小説を投稿(中略)、「証人」を皮切りに、へき地の環境に育った少年の歪められた精神構造に迫った「めん」、奇怪な轢死事件の謎をテーマとした「純粋空間」、教師出身の兵の極限下における赤裸々の姿をさぐった「教師兵」などが次つぎと掲載された。59年に年間の優秀作品(作者)に与えられる小説部門「年度賞」を受賞。(中略)同じ59年、「日本教育新聞」が募集した懸賞連載小説に敗戦直後の教育界の混乱を取り上げた「喬木の駅」を投稿(中略)、入選して31回にわたって連載された。他方併行して滋賀県文学祭に「河口の灯」(57年)、「荒野にて」(59年)、「廃園」(61年)(中略)などを精力的に応募、入選や佳作となる。62年同文学祭選者の早崎(はやさき)慶三にすすめられ、(中略)滋賀作家クラブに入会、月例合評会に出席するようになった。文芸雑誌の新人賞にも応募、68年には自滅的な男の生きざまを追求した「攀(よ)じる」が「オール読物」新人賞候補に、73年には身体の障害をこえて生きる人物を描いた「廃品回収」が「小説新潮」新人賞候補になる。69年には初期の作8編を収めた創作集『めん』(69年5月、中外日報社)を上梓。(中略)また同人誌「くうかん」等の指導にあたり、新しい書き手の育成にも力をそそいだ。69年より85年まで滋賀文学会理事として小説部門の選者となる。89年大津市市民文化賞受賞。(山本洋)」とあります。なお、文中の「滋賀師範学校」は「滋賀県師範学校」の誤植です。 参考資料: 1 滋賀近代文学事典 日本近代文学会関西支部滋賀近代文学事典編集委員会∥編 和泉書院 2008年 S-9000- 08 p.216,

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