陸軍大学校の教官名簿が掲載されている資料について紹介します。
・『陸軍大学校』(上法快男/編 芙蓉書房 1974)
貴館に貸出中の本です。附録6、付録8に教官名が記載されています。
・『職員録』(印刷局)
府立図書館では、明治36年より所蔵しています。中央図書館では、明治37年、明治45年、大正8年以降のものを所蔵しています(中之島図書館では明治36年以降所蔵あり。請求記号:354.6/1/#)。ただし、明治37年と38年は日露戦争のため閉鎖されていたようです(『陸軍大学校』附録第2より)。したがって中央図書館所蔵分では、明治45年が一番古い資料となります。ちなみにこの明治45年版では、大学校は参謀本部の項目に収録されています。大学長、幹事、副官、学校附、教授、兵学教官、馬術教官の方々の名前が記載されています。ただし、2件とも名簿ですので経歴は記載されていません。
なお、国立国会図書館の「近代デジタルライブラリー」で明治19年以降の職員録が閲覧できます。
また、お調べの方が日露戦争に参加されていましたら、下記の資料があります。
・『日露戦争兵器・人物事典:日露陸海軍人・日本及び諸外国政治家・革命家・文化人・陸戦兵器・軍艦・軍装ほか』(歴史群像編集部/編 学研パブリッシング 2012.1)
現在貸出中のため内容については未調査です。
その他、府立図書館では所蔵していませんが下記の資料が刊行されています。
・『陸軍大学校全人録 上:三四八五名の栄光と終焉』(甲斐 克彦/著 槙書房 1981)
上巻のみ刊行されたようですが、府内では大阪市立、池田市立、豊中市立図書館で所蔵しています。
なお、防衛省防衛研究所に防衛研究所戦史研究センターがあります。ホームページに「防衛研究所戦史研究センター史料室では、これらの史料を国立公文書館と同様に一般公開しており、問合せも受け付けています。戦史史料に関する国内外からの照会件数は、年間およそ1,500 件、利用者も約3,500 名に達しています」と記載されています。参考までに紹介しておきます。
参考資料:『陸軍大学校』(上法快男/編 芙蓉書房 1974),
参考資料:『職員録』(中央所蔵:明治45年、大正8年以降),
参考資料:『日露戦争兵器・人物事典』(歴史群像編集部/編 学研パブリッシング 2012.1),
参考資料:戦史研究センター(2012/2/5現在), (ホームページ:http://www.nids.go.jp/research/military_history/index.html)
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