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化学薬品の「グリセリン」「グリセリン脂肪酸エステル」について、それぞれの性質を知りたい。同じような性質なのか。(北海道立図書館)

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「グリセリン」:『化学辞典 第2版』の記述を要約すると、「脂肪族多価アルコール類の一つ。脂肪酸とエステル結合をつくり、油脂、脂質などの形で動・植物中に存在する。油脂の分解、せっけん製造の副産物、発酵法によっても製造されてされている。爆薬、化粧品などの製造原料、潤滑剤、医薬用にも用いられる。」とのこと。 グリセリンを製造している「阪本薬品工業株式会社」のHPにあるグリセリンの解説によると、特性としては「保湿性、吸湿性、粘稠性、熱安定性、溶解性、可塑性、安全性」。用途として「医薬品(パップ剤、浣腸、坐薬、軟膏など)、化粧品(クリーム、ローションなど)、トイレタリー、食品、モノグリセライド、カプセル、アルキッド樹脂 、ポリウレタン、セロファン、フィルム、ハミガキ、マウスウオッシュ、インキ、香料、タバコ、タバコのフィルター、火薬、不凍剤、石鹸、繊維、紙、溶剤、コンデンサー、その他 」があげられている。 「グリセリン脂肪酸エステル」:『食品用乳化剤』によると、モノグリセリドまたは略してモノグリと呼ばれ、代表的な食品用界面活性剤。食品の加工に際して乳化の目的のほか、起泡(ケーキ)、消泡(豆腐)、分散、被覆、防湿、保湿、粘着防止(キャンディやキャラメル)、澱粉老化防止(パンが硬くなるのを防ぐ)、脂肪凝集など品質改良の目的で広く利用されている。 天然の油脂中に存在しているが、脂肪酸とグリセリンから工業的に製造することができる。 参考資料: 1 化学辞典 吉村/壽次?編集代表 森北出版 2009.12 430.33/KA, 参考資料: 2 食品用乳化剤 戸田/義郎?[ほか]編 光琳 1997.4 588/SH,

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