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近江にあった大津(おおつ)城の所在地などのほか、その歴史を知りたい。(滋賀県立図書館)

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『滋賀県百科事典』によりますと、所在地など城の歴史は「大津城は大津市浜大津の湖岸、琵琶湖汽船浜大津港付近を中心に立地していた。豊臣秀吉が坂本城にかわって大津に城をきずいたのは、1586年(天正14)ころと推定されている。城をうつした理由として、近江をめぐる秀吉の支配が安定したこと、山門の監視から保護への政策変更、ならびに大津の地が北国の物資輸送の集散地であり、大坂とむすぶ枢要の地であったことがあげられる。初代城主は浅野長吉、つづいて五奉行の一人増田長盛、秀吉の御伽衆(おとぎしゅう)の一人新庄直頼(なおより)、そして1595年(文禄4)に近江佐々木家の血脈をひく京極高次が城主となった。高次城主のときに関ヶ原合戦がおこり、その勝敗を左右したともいえる「大津籠城」があった。天下をにぎった徳川家康は、この大津城で終戦処理したことはよく知られている。その後家康は大津城を廃城し、1601年(慶長6)に膳所城をきずいた。大津城の縄張りをしめす資料はなく不明で、わずかに1939年(昭和14)の田中宗太郎の「大津城考証図」があるだけである。また、80年(昭和55)に大津市教育委員会による発掘調査では、堀の石垣、建物の礎石などの大津城の遺構の一部や陶磁器や石製品などが検出されている。なお湖水に突出した本丸跡には、江戸時代大津代官所や御蔵がおかれた。(木村至宏)」とあります。 参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.111, 参考資料: 2 大津の城 大津市史編さん室∥編 大津市 1985年 S-5211- 85, 参考資料: 3 定本日本城郭事典 西ケ谷恭弘∥編 秋田書店 2000年 R-5218-ニ, 参考資料: 4 近江城郭探訪 滋賀県教育委員会∥編 滋賀県文化財保護協会 2006年 S-2900- 06, 参考資料: 5 近江の山城ベスト50を歩く 中井均∥編 サンライズ出版 2006年 S-2900- 06, 参考資料: 6 滋賀県中世城郭分布調査報告 9 旧滋賀郡の城 滋賀県教育委員会∥編集 滋賀県教育委員会 1992年 5B-5200-9, 参考資料: 7 日本城郭辞典 鳥羽正雄∥著 東京堂出版 1995年 R-5218-ト, 参考資料: 8 日本城郭大系 11 新人物往来社 1980年 S-5200- 80 p.290-291, 参考資料: 9 近江輿地志略 全 寒川辰清∥著 宇野健一∥改訂校註 弘文堂書店 1976年 S-2900-734, 参考資料: 10 新修大津市史 第3巻 近世前期 林屋辰三郎∥[ほか]編 大津市役所 1980年 S-2111-3, 参考資料: 11 戦国の大津 大津市歴史博物館∥編集 大津市歴史博物館 2007年 S-2411- 07,

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