『滋賀県百科事典』によりますと、所在地など城の歴史は「高島郡朽木村大字市場(いちば)・荒川境界の西山山頂部(標高356m)に朽木氏によってきずかれた室町後期の山城。1979年(昭和54)地元の中学校教諭が「ほうだい」伝承をもとに発見する。城の西を若狭街道がはしり、東には安曇川下流域を見下ろすことができ、軍事上重要な位置をしめる。遺構は上下の削平地(郭(くるわ))のうち上段にのみ砲弾形の土塁・虎口をもうけただけのところから、詰(つめ)の城(しろ)のような性格のものでなく狼煙台(のろしだい)の機能をそなえていたと考えられている。(中江 彰)」とあります。なお、高島郡朽木村大字市場・荒川は現在高島市朽木市場・朽木荒川になっています。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.550,
参考資料:
2 日本城郭大系 11 新人物往来社 1980年 S-5200- 80 p.304-305,
参考資料:
3 滋賀県中世城郭分布調査 8 高島郡の城 滋賀県教育委員会∥編集 滋賀県教育委員会 1991年 5B-5200-8,
参考資料:
4 近江城郭探訪 滋賀県教育委員会∥編 滋賀県文化財保護協会 2006年 S-2900- 06,
参考資料:
5 近江の山城ベスト50を歩く 中井均∥編 サンライズ出版 2006年 S-2900- 06,
↧