『日本城郭体系 11』によりますと、所在地は「甲賀郡甲賀町油日字神宮寺」、創建者は「上野氏」、形式は「平山城」です。城の歴史は「油日城は、甲賀町油日神社の西方、白髪神社から油日川をはさんだ油日山麓端にあり、正方形プランの土塁と、北側の堀、平地の遺構がある。城主は、上野氏と考えられるが、不明である。『佐治文書』に、「油日城麓善応寺」との記載があり、上野直勝が観応元年(正平五、一三五〇)に南朝への義旗を掲(かか)げたとされているが、遺構から考えると、その時代とすることはできない。本城を東に行くと、現在は道路で切断されているが、油日神社の正面と直角のところに、南北二〇m、東西四〇mのT字型土塁が存在していたが、近年、工事によって崩壊してしまっている。」とあります。なお、甲賀郡甲賀町油日字神宮寺は現在甲賀市甲賀町油日になっています。
参考資料: 1 日本城郭大系 11 新人物往来社 1980年 S-5200- 80 p.273,
参考資料:
2 近江城郭探訪 滋賀県教育委員会∥編 滋賀県文化財保護協会 2006年 S-2900- 06,
参考資料:
3 滋賀県中世城郭分布調査 2 甲賀の城 滋賀県教育委員会∥編 滋賀総合研究所∥編 滋賀県教育委員会 1984年 5B-5200-2,
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