東方寺は大津市大石富川町にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「(前略)富川の磨崖仏とか「耳だれ不動尊」として知られている。この地は、平安時代に岩尾山明王寺、または富川寺という興福寺に関係する寺があったという。磨崖仏は15mあまりの大きな岩はだにきざまれ、中央には阿弥陀如来の坐像、その左右に脇侍の観音・勢至の両菩薩立像をきざむ。この三尊はやや薄肉彫りとなっていて、頭の部分に光背をつけ、阿弥陀には台座と蓮華座が、両脇侍には蓮華座がついている。不動明王はたんに線刻となっている。鎌倉時代後期ころの作といわれる。耳の病に効験があるとして参拝者が多い。大津市指定史跡。(西川丈雄)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.515,
参考資料:
2 大津の文化財 大津市教育委員会∥編集 大津市教育委員会 1998年 SB-7011- 98,
↧