野洲市辻町にある桜生(さくらばさ)古墳群中の1つです。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「(前略)1874年(明治7)に偶然の契機で遺物が発見された。古墳は粘土槨形式のものとみられ、朱をつめた木棺が粘土で被覆されていたようである。遺物は2面の鏡と玉類などが報告されており、これらは京都の知恩院の所蔵に帰している。古鏡はともに?製鏡で、一は径26.5cmの画像鏡、他は径21.8cmの三角縁三神三獣鏡である。この2面は鏡面を重ねあわせて埋納されていたらしく、画像鏡の鏡面にはっきりと神獣鏡の痕跡がのこされている。(中略)なお古墳名については再考すべき点があるようだが、ここでは旧来の説にしたがっておく。(西田 弘)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.508-509,
↧