天神社(海津天神社)は高島市マキノ町海津にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「開結経(かいけつきょう)2巻と法華経8巻をあわせた10巻の装飾経である。開結経とは、無量義経と観普賢経をいう。本紙の表裏ともに金銀小箔をちらし、罫は截金および金泥がほどこされ、経文が墨書されている。欄外には山丘が描かれ、下欄には草花蝶鳥が泥書されている。奥書によれば、1325年(正中2)3月沙弥相阿なる人物とその生母秦氏女が願主となって、近江国海津東浜の天神社に施入したことが知られる。書写年代は書風から見て鎌倉時代初期とみられる。(中略)重要文化財。(土井通弘)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.507,
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