『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「大津市大萱2丁目にある東光寺は曹洞宗の寺院であるが、このあたりでは白鳳時代に属すると思われる古瓦が出土しており、古代寺院の存在が考えられる。この古代寺院遺跡を現在の寺院名をかりて東光寺跡と称している。遺構は未発見で、遺跡に関する資料としては出土瓦その他があるが、その出土軒丸瓦に法隆寺式とよばれる瓦がみられる。しかしここで発見される軒丸瓦は重弧文で、法隆寺なとでみられる忍冬唐草文のものは未発見であり、軒丸瓦の縁の鋸歯(きょし)文も面違い鋸歯文であるなど、相違点も多くみられる。またこれとは別に、草津市北大萱宝光寺跡とここだけでみられるひじょうに特異な文様の軒丸瓦があることに注目したい。(後略)(西田 弘)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.512,
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