不動寺は大津市田上森町の太神山頂にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「(前略)本堂は山肌に露出した大岩に後部を接し、前部は懸造(かけづくり)になっている。正面は柱間数3間で7.73m、側面同じく3間で6.43m、側面の前寄りに後補の玄関をつける。正面3間と両側面の前寄2間は桟唐戸(さんからと)を両開きとし、内部は中央奥寄の1間角を格子戸でかこって内陣とし、さらに後方に柱をたてて岩屋内に仏壇の間をかまえているが、この部分も後補である。内陣の前柱と正面側柱の間に大虹梁(だいこうりょう)をかけて、その中央に皿斗付大斗(さらとつきだいと)で出三斗(でみつど)をくみ、堂の中心部1間角を組入(くみいれ)天井、その周囲は化粧屋根裏とする。内陣の構え方と天井の構成の関係が特異な仏堂である。重要文化財。(成瀬弘明)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.657,
参考資料:
2 大津の文化財 大津市教育委員会∥編集 大津市教育委員会 1998年 SB-7011- 98,
参考資料:
3 滋賀県文化財目録 平成15年度版 滋賀県教育委員会文化財保護課∥編集 滋賀県教育委員会 2004年 SB-7000-03,
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