長浜市木之本町古橋の鶏足寺収蔵庫である己高閣に保管されています。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「(前略)十二神将とつたえるが3?しか現存していない。像高87.0~91.8cm。両腕を欠失した像、右肩以下を欠失した像、左肩以下を欠失した像の3?とも、表面を布張りしたうえに木屎漆(こくそうるし)をおき、彩色してしあげている。木心は頭体幹部をヒノキ材からつくり、体部の肩から裾にかけてのかなり背面よりを前後にわりはなって内刳(うちぐり)し、両肩以下や手首などを?(ほぞ)や釘で接合して構成している。また足下の岩座も幹部材から彫出しているものが多い。耳朶(じだ)や胸甲の金具、帯喰(おびくい)、腹前の天衣などは木屎漆だけで塑形しているものが多く、木屎漆の積極的な使用がみとめられ、この種の木心乾漆像の県内現存例は他に報告されていない。(中略)平安初期の9世紀にはいったころの制作と考えられよう。重要文化財。(高梨純次)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.231-232,
参考資料:
2 近江文化財全集 下巻 近江史跡会∥編集 近江史跡会 1974年 SB-7000-2,
参考資料:
3 仏像レファレンス事典 日外アソシエーツ株式会社∥編 日外アソシエーツ 2009年 R-7180-ニ,
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