玉桂寺は甲賀市信楽町にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「(前略)1979年(昭和54)の像修理にともない、納入品が世にあきらかにされ注目をあびた像である。像高98.6cm。頭体の主要部をヒノキ一材から彫成し、耳うしろの線で前後に割放ち、割首とする。これに両肩下および両手首、両足先を矧ぐ構造となっている。納入品がおさめられていた像内は、漆箔がほどこされていたことも注意される。納入品は、そのほとんどが結縁交名(けちえんこうみょう)であるが、そのなかで造立の由来が知れるのが「源智(げんち)阿弥陀如来造立願文」がある。この願文によると、僧源智が、法然の一周忌にあたり、1212年(建暦2)12月24日に造像し、像内に数万人の名をおさめ、その極楽住生をねがったことが判明した。(中略)重要文化財。(井上一稔)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.209-210,
参考資料:
2 仏像レファレンス事典 日外アソシエーツ株式会社∥編 日外アソシエーツ 2009年 R-7180-ニ,
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