園城寺は大津市園城寺町にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「智証大師円珍の在唐中の巡礼地域は福州から長安まで6省にわたり、洛陽にも滞在しているが、その中心は天台山の国清寺と長安の青竜寺であった。五部心観は円珍が青竜寺で修行中に法全(はつせん)阿闍梨からさずけられたものである。原本と写本との2巻にわかれる。(中略)内容は全剛界の諸尊およびその印契をえがいたもので、末尾に善無畏三蔵の肖像をうつした長い巻物である。入唐僧が請来した密教関係の絵画類は多いが、原本がのこっているのはきわめて少ない。五部心観は数少ない唐本の一つである。国宝。(宇野茂樹)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.137,
参考資料:
2 大津の文化財 大津市教育委員会∥編集 大津市教育委員会 1998年 SB-7011- 98,
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