延暦寺は大津市坂本本町にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「1634年(寛永11)山麓に建立の讃仏堂の鐘楼としてたてられたと考えられるもので、1963年(昭和38)に讃仏堂が山上の大講堂跡に移建されるにともない、この鐘楼は阿弥陀堂の前に移建された。壇正積基壇(だんじょうづみきだん)上に礎石、礎盤(そばん)をすえて円柱を四方転びにたて、地覆(じふく)、腰貫(こしぬき)、飛貫(ひぬき)、頭貫(かしらぬき)をとおし、柱上の組物は三斗組(みつどぐみ)、四面とも中央に蟇股(かえるまた)をいれ、妻虹梁(つまこうりょう)に桁行(けたゆき)の虹梁をかけわたして梵鐘をつる。屋根は切妻造(きりづまづくり)で銅板葺。全体を丹塗りとし、蟇股と笈形は極彩色。平面規模は正側面とも礎盤上端で3.64mである。県指定文化財。(成瀬弘明)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.77-78,
参考資料:
2 大津の文化財 大津市教育委員会∥編集 大津市教育委員会 1998年 SB-7011- 98,
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