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延暦寺羯磨(かつま)金剛目録(一巻)の概要を知りたい。(滋賀県立図書館)

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延暦寺は大津市坂本本町にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「伝教大師最澄が入唐(にっとう)のさい、唐から請来した密教法具・如意・念珠などを、811年(弘仁2)7月17日に比叡鎮国道場および止観院に永納したときの最澄自筆目録の断簡である。目録は都合3紙を貼り継いで1巻としたものであるが、本紙のいたみはひどく、裏打ちが丁寧にほどこされている。各紙法量や寺印の在り方からみて、第2紙と第3紙は連続するが、第1紙は連続しないことから3紙分をついで1巻としたものであることがわかる。巻首・末ともに欠失しており、書写当初の名目はわからない。現在では、確認できる最初の品目から、「羯磨金剛目録」と命名されて伝来している。本紙全面に32顆の朱印「比叡寺印」が押捺され、延暦寺にとっていかに重要な目録であったことがうかがわれる。(中略)全面に捺された比叡寺(のち延暦寺と改名)の古印や最澄の形にとらわれない揚々とした書風を知り得る貴重な目録である。国宝。(土井通弘)」とあります。 参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.78,

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