石山寺は大津市石山寺一丁目にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「魯の史官の記録にもとづいて、孔子が編纂した『春秋』は、春秋時代の歴史を記した史書であり、『易経』『詩経』『書経』『礼記』と合わせて五経としてとくに尊ばれてきた。(中略)魯の君子左丘明が史実を基に説明を加えたのが『春秋左氏伝』とよばれ(最近の研究では著者不詳とする)、『春秋』の研究の基本文献として貴重な位置を占めている。『春秋経伝集解』は、晋の杜預(とよ)(222~284)がさらに『左氏伝』に注を加えたもので、30巻からなる。石山寺蔵の『集解』は巻26と巻29で、料紙がことなる上に筆跡も別である。石山寺本は、藤井斎成会所蔵の巻題2残巻(国宝)につぐもので、古本の形をよくのこし、『春秋左氏伝』研究上きわめて貴重なものである。(中略)書写年代は平安時代中期とおもわれる。国宝。(土井通弘)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.35,
参考資料:
2 国宝大事典 3 書跡・典籍 講談社 1986年 R-7091-3,
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