石山寺は大津市石山寺一丁目にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「『薫聖教(においのしょうぎょう)』ともいう。石山寺第3代座主の淳祐(890~953)が書写した聖教類で、60巻1帖からなる。この聖教は、921年(延喜21)京都の東寺長者で高野山座主を兼務していた師の観賢が、高野山奥院の弘法大師廟に大師号宣旨と勅賜御衣を奉じたとき、それに随伴した淳祐が御衣替式で大師の衣にふれたところ、衣の香気がいつまでも消えなかった。その手で書写したのがこの聖教で、香気が聖教にうつっていつまでも芳香が消えなかったという伝承から、これを『薫聖教』とよんでいる。(中略)国宝。(土井通弘)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.35,
参考資料:
2 国宝大事典 3 書跡・典籍 講談社 1986年 R-7091-3,
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