石山寺は大津市石山寺一丁目にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「順礼札は、一般的に観音巡礼を行う人びとが板札に巡礼の目的、年月日、生国、氏名などを記し、観音霊場に奉納するものである。現在最古の巡礼札が、西国三十三観音霊場の第十三番にあたる札所石山寺に7枚保存されている。その中でもっとも古い巡礼札は、1506年(永正3)在銘のものである。それは長さ31.5cm、上部の幅9.7cm、下部の幅8.6cm、厚さおよそ0.7cmの木製で、その表面には黒漆の上に朱書で「永正三年卯月廿八日 西国三十参度順礼 武蔵国吉見住人道音」とある。そのほか「弥勒(みろく)二年」の私年号(永正4年のこと)在銘のめずらしい巡礼札もある。(中略)大津市指定文化財。(木村至宏)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.35,
参考資料:
2 大津の文化財 大津市教育委員会∥編集 大津市教育委員会 1998年 SB-7011- 98,
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