金胎寺は栗東市荒張にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「(前略)金胎寺本尊。本堂須弥壇上に安置。中尊阿弥陀如来像は定印(じょういん)をむすび、裳懸座(もかけざ)に結跏趺坐(けっかふざ)して飛天光背をせおい、両脇には観音菩薩像と勢至菩薩像が各中尊側に腰をひねって立つ三尊1具の像である。像高は中尊141.2cm、観音172.5cm、勢至172.7cm。3体とも像の幹部はヒノキの1材より彫成し、耳後ろで前後に割矧(わりは)いで内刳(うちぐり)し、阿弥陀像はさらに三道下で割首としている。漆箔仕上げ。阿弥陀の像内の胸から腹部にかけて造像銘があり、1142年(永治2)5月に制作され、僧俗男女あわせて多数の結縁者の名前が記されている。(中略)須弥壇下の四天王立像2?も三尊像と1具をなす。重要文化財。(佐々木進)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.308,
参考資料:
2 近江文化財全集 上巻 近江史跡会∥編集 近江史跡会 1974年 SB-7000-1,
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