西教寺は大津市坂本五丁目にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「桃山御殿と通称されるように桃山様式の多い書院造の建築で、27.1×15.3m、1重、?葺(こけらぶき)で中央で二分され、東側に花鳥の間、賢人の間、猿猴(えんこう)の間、鶴の間、西側に上座の間、内陣、茶室などが南から北へつらなる。造営については1589年(天正17)、1598年(慶長3)などの諸説がある。最上の室は西南の「上座の間」で、床(とこ)・棚(たな)・書院を完備するが、床が棚より奥にあり、古式をつたえている。障?画で美しくかざられ、東側の広縁の杉戸にも桐に鳳凰、竹に虎などが描かれる。仏間の前は桟唐戸(さんからと)、その他は腰高障子などで、近世書院造の特色をよくしめしている。西側の茶室などはのちの改造がみられる。屋根は南側が入母屋、北側が切妻で、これも使用上の違いをしめすものであろう。重要文化財。(近藤 豊)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.309,
参考資料:
2 近江文化財全集 上巻 近江史跡会∥編集 近江史跡会 1974年 SB-7000-1,
参考資料:
3 大津の文化財 大津市教育委員会∥編集 大津市教育委員会 1998年 SB-7011- 98,
参考資料:
4 滋賀県文化財目録 平成15年度版 滋賀県教育委員会文化財保護課∥編集 滋賀県教育委員会 2004年 SB-7000-03,
↧