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西教寺絹本著色(けんぽんちゃくしょく)慈威和尚像の概要を知りたい。(滋賀県立図書館)

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西教寺は大津市坂本五丁目にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「慈威(1281~1356)は、恵鎮、円観、五代国師ともよばれ、天台戒法である円頓戒(えんどんかい)の復興と教化に専念した僧。後宇多天皇の勅を得て、1319年(元応元)に京都の後醍醐天皇勅願所の元応寺に入り黒谷統円頓戒の道場とし、1325年(正中2)に荒廃していた西教寺に入り堂塔を補修して円頓戒弘通の場とした。その翌年に京都法勝寺に入寺し、相承していた黒谷流の円頓戒をあらたに法勝寺流と名づけ、みずからその派祖となった。慈威の肖像画は、頂相(ちんぞう)の様式をとり右手に三鈷、左手に如意(にょい)を持ち曲?(きょくろく)に座している。前の机上に柄香炉と折本装の経典をみることができる。そして画面上部には、慈威の入没年にあたる1356年(延文元)、弟子恵澄の賛があるそれだけに慈威和尚の風貌を正確につたえているといえよう。南北朝時代の貴重な肖像画である。重要文化財。(木村至宏)」とあります。 参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.310,

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