石山寺は大津市石山寺一丁目にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「石山寺本堂の主尊であって秘仏とされ、33年目に1度の開帳が行われる。丈六の巨像で安置される厨子(ずし)内は床がはられずに、石山寺を形成する硅灰岩(けいかいがん)が突出している。2臂(ひ)の如意輪観音像は硅灰岩上に肉薄の蓮台(れんだい)をおいて、その上に左足をたれて坐している。(中略)本尊は高さ1丈6尺の塑造(そぞう)観音菩薩像で761年(天平宝字5)11月17日に造像の着手がなされている。仏工は己智帯成(こちのおびなり)、志斐公万呂(しひのきみまろ)、息長常人(おきながのつねんど)で、観音菩薩像の脇侍には高さ6尺の神王2柱が配された。石山寺創建時のこの主尊は、本堂とともに長く存続したが、1078年(承暦2)正月に本堂が炎上すると、主尊・脇侍も大きな損傷をうけた。現本堂はそののち1096年(永長元)に再建されたが、いまの主尊である如意輪観音半跏像もその様式手法から察して、本堂再建諸工事と行動をともに造像された公算が強い。(中略)重要文化財。(宇野茂樹)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.37,
参考資料:
2 大津の文化財 大津市教育委員会∥編集 大津市教育委員会 1998年 SB-7011- 98,
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