金剛輪寺は愛荘町松尾にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「本堂は、堂内の仏壇金具に1288年(弘安11)の刻銘があることから、このときを建立とする説もあるが、様式、手法からみると室町時代前期とみるのが妥当とおもわれる。正面柱間数7間(21.13m)、側面が7間(20.71m)あって、ほぼ正方形にちかい平面をもち、向拝(こうはい)をつけない屋根入母屋(いりもや)造檜皮葺(ひわだぶき)の七間堂である。正面は7間とも蔀戸(しとみど)をもちい、両側面は前方3間の外陣側には扉口をつけるが、それより後方の内陣側は板壁にする。内外陣境は7間とも格子戸をたて、菱格子欄間をいれて内外陣境を完全に区画し、外陣を開放、内陣を暗く閉鎖した平面は密教本堂通例のもの。(中略)国宝。(後略)(鈴木順治)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.306-307,
参考資料:
2 近江文化財全集 下巻 近江史跡会∥編集 近江史跡会 1974年 SB-7000-2,
参考資料:
3 国宝大事典 5 建造物 講談社 1985年 R-7091-5,
参考資料:
4 滋賀県文化財目録 平成15年度版 滋賀県教育委員会文化財保護課∥編集 滋賀県教育委員会 2004年 SB-7000-03,
↧