石山寺は大津市石山寺一丁目にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「(前略)本堂は正面の柱間数7間で21.2m、側面4間で12.1mの建物、その前に奥行1間で2.85mの相の間をはさんで正面9間で29.7m、側面4間で12.73mの礼堂がたち、本堂および礼堂のそれぞれ寄棟造(よせむねづくり)の屋根を相の間の屋根が南北に棟をとおしてつないでいるため、屋根は大きな谷(入隅)をつくっている。本堂の規模は、761~762年(天平宝字5~6)造東大寺司によって改築され、(中略)この建物は1078年(承暦2)に焼失し、1096年(永長元)に再建されたのが現在の本堂ある。基壇は花崗岩の壇正積(だんじょうづみ)、5間×2間の母屋は床を漆喰叩(しっくいたた)きとして大きな厨子(ずし)をかまえ、天井は梁(はり)の間に組入天井をはめる。母屋の周囲1間通りを庇(ひさし)の間とし化粧屋根裏、床は板張りであるが、『石山寺縁起絵巻』の絵は石張りになっている。柱上は三斗組で、母屋柱上部にさした繋虹梁(つなぎこうりょう)は側柱上の組物にくみこまれている。(中略)国宝。(成瀬弘明)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.36-37,
参考資料:
2 国宝大事典 5 建造物 講談社 1985年 R-7091-5,
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