西教寺は大津市坂本五丁目にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「8巻完存の法華経は、色紙金銀箔散の色紙経で平安時代の数少ない遺例の一つである。1巻あたりの色紙の順序が一部ことなるところがあるが、ほとんど紫、濃萌黄、朽葉、薄茶 白の5種の色紙をもって交互についでいる。1紙の幅は、19.6cmで20紙をもって1巻となしている。各色紙とも書写されている表の色よりも、裏の部分を濃い色でそめ、そのうえ金箔をちらし華麗に仕上げているのが目をひく。8巻とも筆跡からみて2人から5、6人までの合筆がしてあり、おそらく平安時代の貴族、官人などが書写したのであろう。この法華経は、元来巻子装であったが、のちに折本装に改装され、1巻を1帖にまとめあげている。かつては京都の法勝寺に伝来していたものである。重要文化財。(木村至宏)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.311,
参考資料:
2 大津の文化財 大津市教育委員会∥編集 大津市教育委員会 1998年 SB-7011- 98,
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