西明寺は甲良町池寺にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「(前略)年代はあきらかではないが本堂よりは、様式が新しく鎌倉時代後期ころに建てられたものと推定される。初重柱総間4.2mあって支割数を29支(垂木間が29間)の奇数にしているのがめずらしい。塔総高は20.56mある。伝統的な純和様の意匠でまとめているが、逓減率が大きく、二重三重の屋根間隔を小さくして安定感をもたせた、その建築美は三重塔のなかでも屈指のものである。内部中央には大日如来をまつり、四天柱には金剛界の三十二菩薩、四方の壁には法華経二十八品の要文と解説画が、また扉の八天像など絵師が丹精をこめた仏画もよくのこっており、長押、幣軸、天井の隅々にまで極彩色文様の装飾があってまさに建築絵画の見本である。国宝。(鈴木順治)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.312-313,
参考資料:
2 滋賀県文化財目録 平成15年度版 滋賀県教育委員会文化財保護課∥編集 滋賀県教育委員会 2004年 SB-7000-03,
参考資料:
3 近江文化財全集 下巻 近江史跡会∥編集 近江史跡会 1974年 SB-7000-2,
参考資料:
4 国宝大事典 5 建造物 講談社 1985年 R-7091-5,
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