石山貝塚は大津市石山寺一丁目にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「(前略)縄文時代早期の貝塚。石山寺の門前に、瀬田川に面して南北約50m、東西約20m、最深部2mにわたって、セタシジミを中心とした淡水産の貝層が推積しています。貝層中には、押型文(おしがたもん)土器を最下層に、茅山(かやま)式、粕畑(かすばた)式、上(うえ)ノ山(やま)式、入海(いりみ)式、石山式などの土器が層序をなし、磨製石斧(せきふ)や打製の石鏃(せきぞく)、石錐、石匙(いしさじ)、それに石錘などの石器、鹿角斧や骨製尖頭器、骨針、さらに骨牙製や貝製の装身具など豊富な遺物がふくまれている。また礫を不正円形に集めた炉も多く貝層中に発見され、さらに5体の人骨が、4体は貝層中に、1体は貝層下の土層にほりこんで屈葬されていた。大津市指定文化財。(西田 弘)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.33,
参考資料:
2 大津の文化財 大津市教育委員会∥編集 大津市教育委員会 1998年 SB-7011- 98,
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