石山寺は大津市石山寺一丁目にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「越中国礪波郡(えっちゅうこくとなみぐん)（現、富山県小矢部市石動町）の川上村・意斐村及び村名不詳の一村につして、村別に官倉（糒倉・不動倉・動用倉・穎倉）に収納されている稲穀の量を記したものである。国司の交替時にはこれら官倉の収納量はきびしくチェックされたが、なかでも非常事態にそなえた不動倉についてはとくに厳重な実検がくわえられ、詳細な記録が作成された。この書も越中国司の交替にあたって保存量の確認のために作成されたもので、不動倉についての記録はくわしく記されており、官倉の研究上貴重な史料となっている。以上のことから最近の研究では、標題について「越中国礪波郡延喜十一年交替録帳」とすべきの説もでている。書中に見える実検年は７５１年（天平勝宝３）からで、最下年は９１０年（延喜１０）である。このことから、ほぼそのころにつくられた推定される。本紙は楮紙に天９条、地に１条の横罫がほどこされ、「越中／国印」の朱方印が２７０余捺印されている。(中略)国宝。(土井通弘)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.33-34,
参考資料:
2 国宝大事典 3 書跡・典籍 講談社 1986年 R-7091-3,
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