観音寺は草津市芦浦町にあり、通称芦浦観音寺といわれています。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「阿弥陀堂は県下ではきわめてめずらしい中世の禅宗様(ぜんしゅうよう)の建物であり、その建立年代はあきらかではないが形式手法より室町時代とみとめられる。柱間間数は正面奥行とも3間であり、正面は6.07m、奥行は5.92m、高さは7.02m、側柱(がわばしら)は角柱(かくばしら)で、内部は来迎柱(らいこうばしら)が2本たてるのみでこの来迎柱にとりつ須弥壇(しゅみだん)は立派なものである。(中略)書院は東側を正面としてたてられ、南北にながく、東に幅半間の縁をもうけ、縁にそって8畳2間がならび、西側には南より3畳、4畳半、6畳が接続し、前にせまい縁を付ける。柱など部材も細く軽快な建物である。(中略)この建物は正面11.91m、奥行7.9m、高さ6.67mの小規模な書院であり、建立年代はあきらかでないが、室町時代書院建築の気風をひきついだ江戸初期の建立と推定される遺構である。ともに重要文化財。(猪飼史朗)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.185,
参考資料:
2 滋賀県文化財目録 平成15年度版 滋賀県教育委員会文化財保護課∥編集 滋賀県教育委員会 2004年 SB-7000-03,
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