旧西郷屋敷長屋門は彦根市金亀町にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「(前略)この屋敷は明治以後は裁判所としてつかわれており、この門も最高裁判所の所有に属している。建築年代は明確でないが江戸中期のころのものと考えられる。桁行(間口)24間、梁間(奥行)3間(43.9m×5m)の長大な長屋門で、入母屋造(いりもやづくり)棧瓦葺。通用口(門)は建物の南寄りにもうけ2本の門柱をたて板扉をつり、その両脇間には潜扉をつける。外観は内法下に簓子下見板張りに出窓、格子窓をつけ、内法上は白漆喰の大壁にし軒を出軒造とする。内部は明治以降に間仕切をもう設け、建具を入れて改造しているが、主要部材がのこり復旧が可能である。現在、市指定文化財の長屋門は3棟あるが、規模が大きく保存状況のよい貴重な建物である。(鈴木順治)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.201,
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