長浜市木之本町古橋の鶏足寺収蔵庫である己高閣に保管されています。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「『興福寺官務牒疏』(こうふくじかんむちょうそ)によると、鶏足寺のある己高(こだかみ)山の周辺には「己高山五箇寺」とよばれる寺院がたっていた。この像は、そのうちの1カ寺である法華寺に安置されていたとつたえる。像高181.6cm。頭体を通して1材からつくり、内刳(うちぐり)して背板をあて、表面には薄く木屎漆(こくそうるし)をかけて漆箔している。螺髪(らほつ)はすべてうしなわれ、表面の所々にのこる金箔や両手・両足などは後補である。丸々とした顔をはじめ、胸や腹から脚にかけての量感、そして衣文線の表現などは、奈良時代の銅造ときわめてちかい。制作年代は9世紀初期ころとするのが妥当であろう。(中略)重要文化財。(高梨純次)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.232,
参考資料:
2 仏像レファレンス事典 日外アソシエーツ株式会社∥編 日外アソシエーツ 2009年 R-7180-ニ,
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