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甲賀寺跡の概要を知りたい。(滋賀県立図書館)

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『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「甲賀寺の名は『続日本紀』744年(天平16)11月13日の条にはじめてあらわれる。すなわち「甲賀寺始建盧舎那佛體柱」と、信楽(甲賀郡)にある甲賀寺で盧舎那佛造立のことがはじまったとみられるのである。その後の文献に「造甲可寺所」(天平17)とか「甲可寺造沸所」(天平19)などがあらわれる。この甲賀寺と甲賀宮すなわち紫香楽宮との関係をどうみるかは、種々の意見のわかれるところである。しかし紫香楽宮跡の礎石の配置は明らかに寺院の遺構をしめしていることから、この遺跡を甲賀寺の遺構とみる説がかなり有力になってきている。前述の「甲可寺造沸所」関係の文書は、甲賀寺の仏像が奈良東大寺にはこばれたとみられる文書であるため、このころに甲賀寺は廃絶したとも考えられる。しかし751年(天平勝宝3)の『奴婢見来帳』には「甲賀宮国分寺大工家」なる語があり、甲賀寺と国分寺との関係も論議の対象となっている。さらに紫香楽宮跡出土古瓦中には、平安時代のものとおもわれるものがあり、何らかの形で平安時代にはいっても寺院が存在したとみるべきであろう。ただしこれが甲賀寺とよばれていたかどうか何ら確証すべきものがない。(後略)(西田 弘)」とあります。 参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.258-259,

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