長浜市小谷丁野町の小谷城址保勝会が所蔵しています。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「湖北の戦国大名浅井長政の肖像画で、高野山持明院本(重要文化財)とともによく知られているもの。濃茶地の直垂(ひたたれ)に首から濃茶地金泥条の掛絡(かけらく)をまとい、やや右方をむいて上畳に坐す像で、右手には金泥の扇、左手には白色の年珠とって、黒塗の腰刀をさす。内衣は、茶地に白・朱・群青、朱地に白でそれぞれ文様をほどこし、襯衣(しんい)は白地。白色にぬったやや小肥りの体?とゆたかな頬からはふくよかさが漂い、切れ長の鋭い眼や朱をほどこした一文字の口元からは凛(りん)とした風姿が感じられる。賛によれば、長政自刃の翌1574年(天正2)に徳勝寺(浅井氏の菩提寺)8世源秀が京絵師に描かせたものという。しかし制作は桃山時代を下らない。(中略)縦85.1cm、横34.0cmで、掛幅装。県指定文化財。(後略)(西岡直樹)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.250,
参考資料:
2 滋賀県指定文化財 滋賀県立琵琶湖文化館∥編 滋賀県立琵琶湖文化館 1987年 S-7000- 87,
↧