安土城跡は近江八幡市安土町にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「蒲生郡安土町の安土山に残る織田信長の居城跡。1576年(天正4)に起工、数年を経て完成。五層七重の天守をほこったが、本能寺の変後、1582年(天正10)6月15日に焼失。石垣などを残すのみとなった。安土山は大中ノ湖(現、干拓)に南から北へつきだし、南側には堀がめぐらされていて要害の地であった。(中略)。最頂部はやや南に偏して存在し、標高199m。天守、本丸、二の丸、三の丸などがあった。天守跡と本丸跡には礎石がのこっている。二の丸跡には現在、信長廟が存在する。天守から東の方へ少しくだった黒金門跡付近には壮大な石垣がみられる。山の中腹には蔵屋敷跡が存在する。(中略)城山の中心部への通路は南から入る大手口道のほかに、東門口道、百々(どど)橋口(西門口)道、大師堂口道、搦手(からめて)口道などがある。このうち百々橋口から摠見寺を経て天守へむかう道がよく使われている。摠見寺は信長が築城のとき、建物などを甲賀から移築した寺で、落城の時も焼失をまぬがれ、現在も仁王門や三重の塔をのこしている。ともに重要文化財に指定されている。(江竜喜之)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.13,
参考資料:
2 滋賀県文化財目録 平成15年度版 滋賀県教育委員会文化財保護課∥編集 滋賀県教育委員会 2004年 SB-7000-03,
↧