春日神社は大津市大石富川一丁目にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「(前略)現在の本殿は1319年(文保3)の再建で、春日造ではなく、正面の柱間数2間で3.65m、母屋(もや)の側面2間で2.73mの入母屋造(いりもやづくり)に2間の向拝(こうはい)をつけ、屋根はいちじるしく急勾配である。母屋の正面は2間とも格子戸引違(こうしどひきちがい)とし、内部は幣軸板扉構(へいじくいたとびらかまえ)で内外陣に区画し、内陣は板壁で左右2室に仕切る。浜床(はまゆか)は框(かまち)1段の高さで、7級の木階は蹴上(けあげ)が高い。廻縁は両側面にめぐって母屋奥の間の部分は高くなっている。繋虹梁(つなぎこうりょう)は後補の海老(えび)虹梁にかわっているが、蟇股(かえるまた)は美しい輪郭をなし、母屋のものは左右対称の文様彫刻もよくのこっていて、鎌倉後期の好例をみることができる。重要文化財。(成瀬弘明)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.150,
参考資料:
2 滋賀県文化財目録 平成15年度版 滋賀県教育委員会文化財保護課∥編集 滋賀県教育委員会 2004年 SB-7000-03,
参考資料:
3 大津の文化財 大津市教育委員会∥編集 大津市教育委員会 1998年 SB-7011- 98,
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