大笹原神社は野洲市大篠原にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「1414年(応永21)の再建で、平面は正面の柱間数3間で4.99m、側面も3間で4.76m、正面に柱間2.04mに向拝。内部は前後を3つに区画し、(中略)最前列の間は3方に花狭間格子戸(はなざまこうしど)をたて、廻縁(まわりえん)も一段低くなっているが、内法長押(うちのりなげし)はおなじ高さにまわり、柱上出三斗組(でみつどぐみ)の間に蟇股(かえるまた)を配し、屋根入母屋造(いりもやづくり)で、上部は仏堂的な形姿をしている。内陣正面は蔀戸(しとみど)をつり、内々陣は3室に区切って各間とも正面は板扉である。前記の蟇股のほか腰板の格狭間(こうざま)、脇障子の薄肉彫り、向拝の手鋏(たばさみ)、花狭間格子戸の欄間など時代の特徴をよくあらわした華麗な彫刻装飾を豊富にとりいれ、県下には神社本殿のすぐれたものが多いなかでもとくに意匠のすぐれた建築である。国宝。棟札11枚が附指定。(成瀬弘明)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.105,
参考資料:
2 国宝大事典 5 建造物 講談社 1985年 R-7091-5,
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