小槻大社は栗東市下戸山にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「現在の本殿は棟札写によると永正16年(1519)青地駿河守元真の寄進・再建で、大工は栗田口の山口三太夫であったことがわかる。正面の柱間2.948m、奥行は母屋(もや)と向拝(こうはい)を合わせて5.066mで、。一間社流造(いっけんしゃながれづくり)としては規模が大きく、浜床は框(かまち)1段の高さで、柱間に対して全体の背が低く、各部材が太くて重厚な感じのする本殿である。母屋(もや)柱上には舟肘木(ふなひじき)、向拝柱上には連三斗(つれみつど)をくみ、向拝の頭貫(かしらぬき)上端には蟇股(かえるまた)をとりつけた痕跡があった。内部は幣軸板扉(へいじくいたとびら)で内外陣(ないげじん)にわけ、内陣に安置した簡素な宮殿には弘安4年(1281)の墨書がある。重要文化財。(後略)(成瀬弘明)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.129,
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